診療案内: 一般治療
内科
獣医療の発達により、動物たちも長生きする子が多くなっています。 高齢化と共に特殊な病気も多くなり、小型犬に多い心臓病、特定の犬種に多いアトピー性皮膚炎、猫に多い腎臓病や甲状腺疾患、これらに加えて肝臓病や内分泌疾患など、その子毎に個別の問題を抱えていることも少なくありません。
動物病院うみとそらでは、それぞれの病気に対する多様な検査結果から、個々の病気だけでなく、その子の病態を総合的に評価し、幅広い治療を行うように努めています。
また、病気の早期発見・早期治療のためにペットドックも行っています。
外科
動物病院うみとそらでは、外科手術も積極的に行っています。3病院の獣医師が集まり協力することで、チームによる手術を行うことが可能です。 より困難な手術に対しては、外部の獣医師とも連携をとって治療に当たります。
手術中は麻酔モニターによる心電図・非観血的血圧測定・動脈血酸素飽和度(SpO2)・呼気二酸化炭素分圧(EtCO2)モニターなどを駆使し、理論的な麻酔管理を行うことで麻酔中の動物の安全性を高めています。 手術は痛いものですが、積極的な疼痛管理は手術成績にも影響し、かつ動物のストレスを大きく軽減することがわかっています。当院では疼痛管理にも配慮し、「痛みの少ない手術」に取り組んでいます。
<主な外科適応症例>
[整形] 骨折整復、腰部椎間板ヘルニア、膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂、股関節脱臼、レッグ・カルベ・ペルテス
[腫瘍] 脂肪腫、メラノーマ(悪性黒色腫)、肥満細胞腫、軟部組織肉腫、乳腺腫瘍
[耳鼻科] 耳血腫、耳道切除、鼻孔狭窄
[泌尿器] 尿路結石、会陰尿道廔(猫)
[消化器] 消化管異物、胃拡張捻転、胆嚢粘液嚢腫、会陰ヘルニア、腹腔内腫瘍
[生殖器] 子宮蓄膿症、卵巣腫瘍、子宮断端嚢腫、精巣腫瘍
[予防] 避妊、去勢、会陰ヘルニア、臍ヘルニア
[歯科] 歯石除去、乳歯抜歯、歯周病、難治性口内炎(猫)、エプリス
[エキゾチック]
(ウサギ) 避妊、去勢、不整咬合、歯根膿瘍、尿路結石、子宮内膜過形成、子宮腺癌
(草食哺乳類) 不整咬合、歯根膿瘍
(げっ歯類) スリップテール
(フクロモモンガ) 自咬症、去勢
(フェレット) 消化管異物、尿路結石、腫瘍
(ハリネズミ) 子宮疾患、腫瘍
(ハムスター) 皮膚腫瘍、頬袋脱
(鳥) 卵管蓄材症、卵巣腫瘍、体表腫瘍、骨折
(爬虫類) 甲羅骨折(カメ)、卵胞嚢腫、卵塞、膀胱結石、総排泄腔脱、ヘミペニス脱、消化管異物、腫瘍
内視鏡
比較的小さな胃内異物や、消化管の生検などは、開腹手術をすることなく内視鏡下(胃カメラ)で行うことができます。全身麻酔は必要になりますが、侵襲性が低いため動物さんたちの負担を最小限にすることが可能です。内視鏡検査は『動物病院うみとそら』で行います。
*生検:病気の診断のために、腸粘膜や腫瘍などの組織の一部を採取する手法。
半導体レーザー
低周波のレーザーを幹部に照射することにより、炎症の緩和や痛みの軽減など、様々な効果が期待できます。 特に急性の椎間板ヘルニアや、急性の炎症性疼痛の治療に積極的に使用しています。